くくるの美味しい話し

どうも〜！



くくる一号です！



本日は売り切れ閉店となりました。



ありがとうございました。




今週の週替わりメニュー




力士みそ豚丼￥６８０

こちらが過去最高に近いペースで



ご注文いただいております！



もしかしたらレギュラー化するかも⁉



まだ食べてない！



という方はぜひお試しください！



なぜ今までやっていなかったのか、



不思議な位のメニューです。






さて、先日のブログの中でも



少しふれましたが、



一号書き下ろし！のストーリーの



冒頭部分を載せますね。



ストーリーは、



三十年ほど前、八歳の頃の夏のお話し。



三泊四日で母の実家、



夏の岩手県を舞台とした話しです。



お盆で帰省した都会の子供が



田舎で巻き起こす様々なエピソードを



拙い文章で綴ってあります。



古き良き昭和のストーリーを



ぜひ、風景などを想像しながら



子供の気持ちになって読んで見てください。



では、始まり始まり〜。






真夏の秘密


くくる一号



ミーンミーンミーン

煩い程の蝉時雨。

八月のうだるような暑さと

都会の喧騒を離れ、

母の実家のある岩手県南部へ

やって来た。

毎年恒例のお盆の帰省。

渋滞と高速道路と山道を抜けて

八時間の、水も空気も澄み渡る

別世界。

八歳の僕には、とても魅惑的で

刺激的な四日間の始まりだ！！




岩手に到着した夜は

宴会からスタートする。

一年振りの再開と一族皆の

健康と成長を喜びながら、

大人はお酒をたくさん飲み、

子供達は広い母屋を駆け回る。

少し疲れた頃に、やっと食事だ。

自家製の味噌を使った料理

裏の畑で採れた新鮮な

夏野菜を使用した天ぷら

近くの渓流で採れた川魚

三陸産のお刺身

自家製の色とりどりの漬け物

東北地方自慢の美味しいお米


ありふれたメニューではあるが

すべてが新鮮で輝いて見える。

澄んだ空気も調味料のひとつだ。


夜も更け子供達とおじいちゃんは

そろそろ就寝の時間。

僕だけの‘アルバイト’の始まりだ。

おじいちゃんに特に可愛がられて

いた僕は、自然とおじいちゃんと

一緒に寝ることになる。

すると毎回決まってお小遣いを

くれるのだ。

ただ一緒に寝るだけで！！

八歳の僕にはかなりの大金。

しかも毎晩！！

お父さんお母さんには言えない、

おじいちゃんとの二人だけの秘密。

おじいちゃん、

今も秘密は守ってるよ。